予想方法

【競艇予想はコースで決まる】1コースから6コースまで特徴や有利・不利を全て解説!

競艇予想の際に欠かせないのは、コースの特徴を知ることです。

一見ただのレースコースに見えますが、競艇ではコースそれぞれに違いがあります。
そして特徴を捉えているかどうかで、勝ち方も予想方法も変わってきます。

競艇は内側のコースが有利で、外側のコースが不利な競技。
つまり、「競艇予想はコースで決まる」と判断ができますね!

そこでこの記事では、競艇初心者でも分かる

  • 各コースの特徴
  • スタートタイミングごとのコース別の有利・不利は?
  • コースでの決まり手は?

など、「各コースの特徴からどのコースが競艇では有利になるのか」をご紹介します!

競艇は内側のコースが有利、外側のコースが不利

競艇は内側のコースが有利で、外側のコースが不利な競技です。全国平均のコース別成績をまとめると、次のような結果になります。

コース 1着率 2着率 3着率
1コース 55.0% 17.1% 9.0%
2コース 14.5% 25.7% 18.3%
3コース 12.2% 21.1% 20.6%
4コース 10.7% 18.0% 20.8%
5コース 5.6% 12.4% 18.0%
6コース 1.8% 6.3% 13.8%

(集計:2018年11月1日 ~ 2019年10月31日、艇国データバンクを元に計算)

なお2着率、3着率に関しては、

  • 2着率=2連率-1着率
  • 3着率=3連率-2連率

以上のように計算しています。そして、この結果から

  • 1コースからの1着率が圧倒的に高い
  • 5コースや6コースからの1着はほぼない
  • 2コースと3コースの2着率が高い
  • 1コースからの3着はほぼない

コースによって、着順の確率の高さが変わることが分かります。

「イン逃げ」が決まる1コースが有利の競艇場は?

競艇は、1コースが最も勝ちやすい競技です。なぜなら一番内側の1コースは、ほぼ横一直線でスタートしてコースを周回するので、走行距離が最も少なくなるため。

そして、そのまま他艇に先頭を譲らずゴールするので「イン逃げ」が決まり手に。スタート位置が外側に行くほど走る距離が大きくなり、レースでは不利になります。

また、全国24ヶ所の競艇場によってイン逃げが決まりやすいコースは変わります。イン逃げの確率が高い競艇場を選んで舟券を買うのもおすすめの買い方です。

下記の表は全国24ヶ所の競艇場の1コースの「勝率」「1着率」「2連対率」「3連対率」をまとめた最新データです。

競艇場 勝率 1着率 2連対率 3連対率
桐生 7.61 51.3 % 67.8 % 78.2 %
戸田 7.21 43.2 % 62.3 % 74.4 %
江戸川 7.43 47.5 % 66.3 % 77.4 %
平和島 7.29 45.4 % 63.6 % 75.4 %
多摩川 7.78 54.8 % 71.2 % 79.1 %
浜名湖 7.72 51.7 % 70.5 % 79.7 %
蒲郡 8.09 57.6 % 75.6 % 83.8 %
常滑 7.91 57.0 % 72.5 % 81.6 %
8.06 59.2 % 75.3 % 82.8 %
三国 7.93 55.9 % 73.9 % 81.9 %
びわこ 7.45 48.0 % 66.3 % 77.1 %
住之江 8.11 58.7 % 75.3 % 83.7 %
尼崎 7.94 56.0 % 72.9 % 81.6 %
鳴門 7.45 48.6 % 66.1 % 77.1 %
丸亀 7.71 52.6 % 70.3 % 79.5 %
児島 7.90 56.4 % 72.7 % 81.5 %
宮島 7.89 55.7 % 72.6 % 81.0 %
徳山 8.39 63.7 % 79.4 % 86.8 %
下関 8.14 58.8 % 76.6 % 84.0 %
若松 7.97 54.9 % 74.0 % 82.8 %
芦屋 8.32 63.0 % 77.9 % 85.4 %
福岡 7.86 54.9 % 72.5 % 80.9 %
唐津 7.90 55.7 % 73.1 % 81.3 %
大村 8.65 68.3 % 82.9 % 89.2 %
平均値 7.86 55.0% 69.7% 81.1%

(集計:2018年11月1日 ~ 2019年10月31日、艇国データバンクを元に平均値は計算)

  • 1コース1着率上位:大村競艇場、徳山競艇場、芦屋競艇場
  • 1コース1着率下位:戸田競艇場、平和島競艇場、江戸川競艇場

以上の結果となっています。

1コースの1着率が最も高い:大村競艇場

全国24カ所の競艇場の中で、1コースの1着率が最も高いのは「大村競艇場」。
1コース1着率が最も高い原因は、次の2つが挙げられます。

  • 風向きが変化しやすく、4~6コースのスタートが難しい
  • 一般戦でA1級選手が1号艇の番組が多い

風向きが変化しやすく、4~6コースのスタートが難しい

大村競艇場は、風向きが変わりやすい場所にあります。その結果、選手にとってはスタート勘が掴みにくく、思い切ったスタートが難しくなりやすいのです。

また、1コースの1着率が追い風で下がり、向かい風で上がるため一般的なセオリーとは逆。つまりスタートの際は、スロー勢が有利なレース展開になると覚えておきましょう。

  • 向かい風→十分に加速して先マイでき、ターン後は向かい風が艇を押す
  • 追い風→第1ターンマークのターンが流れ、「差し」が決まりやすい

一般戦でA1級選手が1号艇の番組が多い

大村競艇場のレースは、一般戦でA1級選手が1号艇の番組が多くなっています。

意図的に1号艇が勝つように仕組まれたレースを「シード番組」と言います。

シード番組は、予想をしやすいレースを作り、より多くの人に競艇を楽しんでもらえるよう工夫された仕組みです。

例えば、2019年3月17日のG3オールレディース競走を見ると次のようになっています。

第10レースと第11レースでは、1号艇にA1級の選手が来ていますが、他はA2〜B1の選手が選ばれていますね。

よって、大村競艇場の1コース1着率は高くなっています。

1コースの1着率が最も低いのは戸田競艇場

全24カ所の競艇場で、1コースの1着率が最も低いのは「戸田競艇場」。次の2つが原因で挙げられます。

  1. 水面が狭く混戦になる
  2. 他の競艇場と比べると、スタンド~第1ターンマークが狭い

戸田競艇場は、全国で一番狭い水面。コース幅は102.5m、1マークのバック側が70.5m。さらに、第1ターンマークとスタンド側との距離は37mしかありません。

特に第1ターンマークは全艇が密集する形になっているので、たとえ1コースでもスタートが少しでも遅れると厳しいレース展開に。

しかし会場が小さい分、4コースは全国トップの1着率を誇ります。また、4コースの「まくり」は約6割が決まっています。

つまり、戸田競艇場は4コースからでも1着のチャンスがあるので、予想が難しい競艇場と言えますね。

全競艇場のコース別1着率は?

全国24ヶ所の競艇場は、水質、風、波、コースの作りなどによって、コース毎の有利・不利が変わってきます。

競艇場ごとのコース別1着率を見ると、次のような結果に。

競艇場名 1コース 2コース 3コース 4コース 5コース 6コース
桐生 51.3 % 14.4 % 13.3 % 11.9 % 7.3 % 1.8 %
戸田 43.2 % 15.8 % 15.6 % 16.3 % 7.2 % 1.9 %
江戸川 47.5 % 17.8 % 13.8 % 11.1 % 6.3 % 4.0 %
平和島 45.4 % 16.6 % 13.8 % 13.4 % 8.2 % 2.8 %
多摩川 54.8 % 14.5 % 12.1 % 10.6 % 6.6 % 1.6 %
浜名湖 51.7 % 14.9 % 12.9 % 12.0 % 6.7 % 2.0 %
蒲郡 57.6 % 13.0 % 11.4 % 10.8 % 5.8 % 1.4 %
常滑 57.0 % 11.9 % 11.3 % 10.7 % 6.6 % 2.5 %
59.2 % 14.7 % 10.8 % 9.0 % 4.1 % 2.0 %
三国 55.9 % 16.0 % 11.9 % 9.9 % 4.5 % 1.8 %
びわこ 48.0 % 16.8 % 13.9 % 12.7 % 6.2 % 2.4 %
住之江 58.7 % 15.2 % 11.0 % 9.1 % 4.8 % 1.1 %
尼崎 56.0 % 14.8 % 12.0 % 9.8 % 6.1 % 1.4 %
鳴門 48.6 % 16.5 % 15.7 % 10.9 % 5.9 % 2.5 %
丸亀 52.6 % 13.6 % 12.4 % 12.3 % 6.6 % 2.5 %
児島 56.4 % 14.1 % 10.0 % 11.4 % 6.6 % 1.6 %
宮島 55.7 % 12.8 % 12.6 % 10.7 % 6.4 % 1.9 %
徳山 63.7 % 14.1 % 9.2 % 7.9 % 4.1 % 0.8 %
下関 58.8 % 12.5 % 11.5 % 10.3 % 5.2 % 1.7 %
若松 54.9 % 14.2 % 12.7 % 11.3 % 5.8 % 1.3 %
芦屋 63.0 % 11.4 % 10.2 % 9.1 % 5.0 % 1.3 %
福岡 54.9 % 16.3 % 14.6 % 9.3 % 3.7 % 1.1 %
唐津 55.7 % 15.0 % 12.0 % 10.3 % 5.3 % 1.6 %
大村 68.3 % 12.1 % 9.2 % 6.5 % 3.0 % 0.8 %

(集計:2018年11月1日 ~ 2019年10月31日、艇国データバンク

上位を赤、下位を青で示しています。予想の際は、予想する競艇場のどのコースが強いかを知っておくだけでも、的中率が上がるでしょう。

スタートタイミングごとのコース別の有利・不利は?

コースには、さまざまな特徴があります。中でもスタートタイミング時は、コース別の有利・不利がはっきりと現れます。

  • スタート隊列が横一列→1コース有利。全6艇が同タイミングでスタートした場合
  • 1コース~3コースが遅れる→4コース有利。内側のコースに寄りながらまくりを決められる
  • 3コース~4コースが遅れる→5コース有利。「まくり」や「まくり差し」を決めやすい
  • 4コース~6コースが遅れる→1コース有利。1コースが有利を保ったままレースを進める

以上のようになります。出走表で平均スタートタイミングを見ておくと予想がしやすいですね。

決まり手が決まりやすいコースは?

競艇では「決まり手」が勝敗を分けますが、コースによって決まり手が変わります。この原因は、競艇水面の潮の満ち引き。

潮の満ち引きは約6時間周期で変化するため、第1レースと第12レースでは水面の高さが異なります。つまり同じ競艇場でも、時間によってレース展開は違ってくるので注意しましょう。

そして、満潮と干潮は次のように変わっています。

  • 満潮:「まくり」が決まりやすく、主に4〜6コース
  • 干潮:「逃げ」「差し」が決まりやすく、主に1〜3コース
満潮時間と干潮時間は出走表の欄外に載っています。レースを予想する際は、必ず確認しておきましょう。

追い風ならスロー勢が有利、向かい風ならダッシュ勢が有利

競艇場のコースは、風の吹き方によっても有利・不利が変わってきます。

  • 1〜3コース(スロー勢)が有利→追い風
  • 4〜6コース(ダッシュ勢)が有利→向かい風

追い風のレースのとき、風が1〜3コースのスタート時の加速を後押し。スロー勢は、スタート位置が前方になるのでスタートダッシュが弱いですが、十分に加速することができます。

一方、4〜6コースは、第1ターンマークで「まくり」を狙ったとき、風に押されて小回りなターンをできることが多くなります。

最近はモーターの性能が向上したため、弱い風ではレースへの影響がほとんどありません。風速が5m以上になったときだけ、風の影響を考えましょう。

安定板が付くとスロー勢が有利

安定板がモーターに付いたレースでは、1〜3コースが有利になります。

安定板とは、悪天候や波が高いときにモーターに付けられる部品のこと。

安定板を付けると艇が転覆しにくいですが、トップスピードは出にくくなります。そのため、外側を走る4~6コースが不利になりますね。

ちなみに波風が強いときに安定版が付きますが、付けるかの判断は競艇場のレース運営者によって決められます。

そして付けることが決定した際は、そのレースに出走する6名全員が安定板を装着。
安定板が付いているかどうかは、アナウンスや公式HPの出走表で確認可能です。

まとめ:各コースの特徴を見極めて、実際にレースで勉強しよう

今回は、各コースの特徴から見るレースの有利・不利を解説してきました。

〜コースの特徴まとめ〜

  • 1コースは最も1着率が高い
  • 「イン逃げ」が決まる1コースが有利の競艇場は大村競艇場
  • 干潮:「逃げ」「差し」が決まりやすく、主に1〜3コース
  • 満潮:「まくり」が決まりやすく、主に4〜6コース
  • 追い風なら1〜3コースが有利、向かい風は4〜6コースが有利
  • 安定板が付くと1〜3コースが有利

競艇で勝つには、競艇場ごとの有利なコース・不利なコースを調べることが重要ですね

また、「風」や「潮の満ち引き」の影響も考えると的中率が上がります。的中率を上げるためにも、実際に舟券を購入して、各コースの特徴を見極めましょう!