予想方法

【競艇で強い選手と弱い選手の違い】出走表で選手データを見極めるには!

競艇を予想するには、豊富な知識と長年の経験が必要と言われます。中でも選手の強さや弱さを熟知していれば予想が立てやすいですよね。

しかし、実際選手が強いか弱いかを判断できる手段が分からない競艇初心者もいるのではないでしょうか? そんな時に活用できるのが「出走表」!

出走表には、選手のコース別の成績や特徴などが分かる要素がたっぷり詰まっています。出走表を活用しない手はありません。

そこで、今回の記事では

  • 強い選手と弱い選手の違いとは?
  • 出走表で選手データを見極めるには?

など、出走表から読み解く選手データについてご紹介していきます!

強い選手と弱い選手の違いとは?

そもそも強い選手と弱い選手の違いは一体何でしょうか。まずは、強い選手と弱い選手の特徴を押さえておきましょう。

強い選手の特徴

競艇のレースで多くの勝利を上げている選手が、強い選手と言えます。具体的な特徴は次の3つです。

〜強い選手の特徴〜

  • 階級が「A1」で登録されている
  • 1コース1着率の割合が高い
  • 競艇場の特徴を熟知し、モーターの調整を行うことができる

以上のことから、強い選手は競艇場の特徴や天候について考えながらモーターを調整し、レースで自分の実力を発揮することができる人を指します。

弱い選手の特徴

強い選手とは対照的に、レースであまり勝てない選手は弱い選手と言えます。

〜弱い選手の特徴〜

  • 階級が「B2」で登録されている
  • 1コース1着率の割合が低い
  • スタートタイミングが上手くいかない

弱い選手は、階級で最も低いB2に登録され、スタートタイミングが上手くいかない場合もあります。

また、1コースで1着を獲得する割合が低いと他のコースでも実力が発揮できていないので、弱い選手だと判断できるでしょう。

出走表で選手の実力を見極めるには?:4つのポイントを押さえよう!

では選手の実力を見極めるには、どのように出走表を見ると良いのでしょうか。
ここでは、4つのポイントを紹介していきます。

  1. 選手の「級別」から判断する
  2. 選手の「勝率」から判断する
  3. 選手の「今節成績」で判断する
  4. 「コース別成績」から着順傾向を知ることができる

ポイント①:選手の「級別」から判断する

まずは、選手の「級別」から強さを判断しましょう。選手の級別は選手の強さを表し、強い選手から順番に、A1級、A2級、B1級、B2級と振り分けられています。級別の特徴を表にまとめました。

級別 定列 2連対率・
3連対率・勝率
事故率 最低出走回数 人数
A1級 成績上位20% 2連対率30%以上、3連対率40%以上で勝率上位者 0.70以下 90回以上 約320人
A2級 A1級を除いた上位20% 2連対率30%以上、3連対率40%以上でA1級を除く勝率上位者 0.70以下 70回以上 約320人
B1級 A1級、A2級を除いた上位50% 勝率2.00以上で、A1級とA2級を除く勝率上位者 0.70以下 50回以上 約800人
B2級 残りの10% 約160人

このうち、A1級選手は競艇選手の中でも成績上位20%しかいないトップレーサーなので、強い選手だと言えます。

しかし、級別から判断する際は2つの注意点があるので押さえておきましょう。

  • 級別の中でも選手の実力差が激しい
  • 級別の更新直前の情報は役立たない

注意点①:級別の中でも選手の実力差が激しい

上記の表からも分かる通り、級別の人数はA1だけでも約320人もいます。つまり、同じA1級の選手でも成績1位の選手と成績320位の選手では、実力の差が激しいのです。

一方で、A1最下位とA2トップの実力の差はあまり無いことが分かります。

結果、A1は必ずA2より強いと早急に判断することはおすすめできません。

注意点②:級別の更新直前の情報は役立たない

級別を予想に活用しようと思っても、級別の情報には役立たない時期があります。

それは、更新直前の6月と12月。級別は半年ごとに選手の成績に応じて更新され、6月や12月の級別は、半年以上前の成績を元に決定されています。

審査期間と実施期間をまとめました。

審査期間 実施期間
前期 5月1日~10月31日 1月1日~6月30日
後期 11月1日~4月30日 7月1日~12月31日

6月と12月は参考になりませんが、1月や7月の級別はその直前までの成績を元に決まっています。つまり、1月、7月は予想の際に級別を判断材料に入れても良いですね。

ポイント②:選手の「勝率」から判断する

次に、選手の「勝率」から強さを判断することが可能です。勝率は「着順点の合計÷出走回数」で計算されます。

ちなみに着順点とは、レース結果に応じて選手に与えられる得点のことを指します。

勝率は、基本的に数値の大きい選手ほど強い選手と捉えて良いでしょう。勝率ごとの強さをまとめました。

勝率8.00以上 超一流
勝率7.00~8.00 一流
勝率6.00~7.00 そこそこ強い
勝率5.00~6.00 中堅
勝率4.00~5.00 少し実力不足
勝率3.00~4.00 実力不足
勝率3.00以下 ほとんど舟券に絡まない

勝率が分かった段階で、出走表を見る際のコツは以下の3つ。

  • 勝率が2.00以上違うと実力の差が開き過ぎている
  • 勝率の中では「現在勝率」を重要視する
  • 難水面の競艇場では本来の選手の実力が発揮されない場合が多い

勝率が8.00以上の選手は、2019年後期では7人しかいません。
つまり勝率を見る際のポイントをすべて押さえておくと、強い選手を見極めることができますよ。

コツ①:勝率が2.00以上違うと実力の差が開き過ぎている

先ほど勝率の計算方法をお伝えしましたが、着順点は着順によって点数が異なります。
分かりやすく下の表にまとめました。

着順 着順点(予選~準優) 着順点(優勝戦)
1着 10点 11点
2着 8点 9点
3着 6点 7点
4着 4点 6点
5着 2点 4点
6着 1点 3点

(一般戦とG3戦、SGは+2点、G1とG2は+1点)

表を見ると、着順が良くなればなるほど着順点も高くなっていることが分かります。
試しに同じ勝率になるときの着順のパターンをまとめると、次のようになります。

勝率 着順
5.00 1着、2着、3着3着4着4着4着4着5着5着
6.00 1着1着、2着、2着、3着3着4着4着5着5着
7.00 1着1着、2着、2着、2着、3着3着3着4着4着

表を見ると勝率7.00の選手と勝率6.00の選手では、そこまで大きな着順の差はないですが、勝率7.00の選手と勝率5.00の選手では、1着、2着、3着の回数に大きな差があることが分かります。

つまり、勝率が2.00以上違うと実力の差が開き過ぎると判断して良いでしょう。

コツ②:勝率の中では「現在勝率」が最も重要

勝率は、「全国勝率」「現在勝率」「当地勝率」の3種類がありますが、「現在勝率」が最も強い選手を見極めるために必要だと押さえておきましょう。

現在勝率は、競艇選手の「今の実力」に最も近い数値を示しているためです。

  • 全国勝率
    →級別と同じ審査期間の全レースの成績で計算。半年ごとに更新
  • 現在勝率
    →全国勝率の審査期間終了後〜直近までの全レースの成績で計算。節ごとに更新
  • 当地勝率
    →開催初日を含む月の24ヶ月前の年の1月1日~前検日前日まで(ただし今節成績は含みません)。節ごとに更新

以上のことから、現在勝率は選手の現状の強さを示す丁度良い数値を言えます。

コツ③:難水面の競艇場では本来の選手の実力が発揮されない場合が多い

勝率では「現在勝率」が最も重要ですが、水面の質が「難水面」の場合は変わってくるので注意が必要です。

難水面は、風の影響を受けやすくうねりを伴うことが多い水面。選手にとっては走りにくいため、本来の実力が発揮できないわけです。

しかし選手には所属する支部があり、難水面の競艇場に所属している選手だと普段の練習で使用しているので、慣れている傾向にあります。

そのため、いくらベテランの選手でも難水面は攻略しづらく、地元選手には勝てないこともあるので「当地勝率」も確認する必要がありますよ。

ポイント③:選手の「今節成績」で判断する

3つ目は、選手の「今節成績」から強さを判断する方法です。

今節成績とは、選手ごとのその節の調子を見る際に使えるデータのこと。

「節」とは、最大7日間(通常4~6日間)連続でレースが開催され、その期間全体のことを指します。

節の初日はデータがありませんが、節の最終日には5日分のデータが揃うので活用できますね。

以上を踏まえて次の2つを押さえると、より選手の強さを判断できます。

  • 今節2連率が全国2連率よりも高いと選手の調子が良い
  • 今節1コースから1着を獲れていない場合は期待できない

①:今節2連率が全国2連率よりも高いと選手の調子が良い

今節の2連率が、全国2連率よりも高いと選手の調子が良いと捉えましょう。

今節2連率が全国2連率よりも高い場合、抽選で決定するモーターで当たりを引いたと考えることができます。

各競艇場には「2連対率が高いモーター」や「前節の優勝モーター」など、エース級のモーターに乗ることができると、たとえ選手の級別が低くてもアドバンテージになります。

結果、モーターの抽選もその節の戦いに大きな影響を与えると言っても過言ではありません。

②:今節1コースから1着を獲れていない場合は期待できない

一方、今節成績を見た際に、1コースの成績が1着ではない選手はレースで勝てない可能性が高いです。

なぜなら、競艇では1コース1着率が50%を超えているにも関わらず1着を獲得できていないから。

選手の実力不足や競艇場の水面や風との相性、モーターの調子など、原因はさまざまに考えられます。

いずれにしても、1コースで1着を取れていない場合は、他のレースやコースで巻き返しを図ることは難しいと言えそうです。

ポイント④:コース別成績から着順傾向を知ることができる

選手データのコース別成績を見ることで、その選手のコース別の着順傾向を知ることが可能です。

ボートレースの公式HPから、A1級の吉川元治選手の「コース別成績3連対率」を例に解説していきましょう。

棒グラフは、濃い青が1着率、普通の青が2着率、薄い青が3着率を表しています。

コース別成績3連対率の色分けを見てみると、吉川元治選手は

  • 1コースは1着が非常に多く、2着、3着はほとんどない
  • 2コースは3着率が高い
  • 3コースは2着が少ないながらもほぼ同じ割合
  • 4コースは1着は少なく、2着、3着が同じ割合
  • 5コースは2着が多い
  • 6コースからは2着、3着は獲れるが、1着を獲ったことがない

以上の特質を持っていることが分かりました。

一方、同じくA1級の峰竜太選手のコース別成績3連対率の色分けを見てみると、次のような結果になりました。

  • 1コースは1着が非常に多く、2着、3着はほとんどない
  • 2コースは1着率が高く、2着、3着の割合は少ない
  • 3コースは2着が多く、1着、3着の割合はほぼ同じ
  • 4コースは2着が多く、1着、3着の割合はほぼ同じ
  • 5コースは1着、2着、3着を同じくらいの割合
  • 6コースからは2着しか獲っていない

以上の特質を持っていることが分かりました。

2人の特性を比較してみると、

  • 吉川選手は1コース1着率が圧倒的に高いが、峰選手は2着の割合も少しある
  • 吉川選手は2コースになると3着率が高くなる一方、峰選手は2コースでも1着率が高い
  • 吉川選手は3コースになると3着率が高くなる一方、峰選手は3コースでは2着率が高い

以上のことが分かります。つまり、選手によって得意なコースは異なりますし、強い選手だからと、どのコースでも1着を獲れるとは限りません。

どの選手がどのコースで強く、力を発揮しやすいのか見極めるためには、出走表のコース別成績をきちんと確認しておきましょう。

まとめ:出走表には強い選手、弱い選手を見分けるために必要な情報がたくさん詰まっている

今回は、出走表から読み解く選手データについてご紹介しました。

強い選手の特徴 弱い選手の特徴
  • 階級が「A1」で登録されている
  • 1コース1着率の割合が高い
  • 競艇場の特徴を熟知し、モーターの調整を行うことができる
  • 今節2連率が全国2連率よりも高い
  • 階級が「B2」で登録されている
  • 1コース1着率の割合が低い
  • スタートタイミングが上手くいかない
  • 今節1コースから1着を獲れていない

〜出走表からみる強い選手・弱い選手の見つけ方まとめ〜

  1. 選手の「級別」から判断する:6月、12月の級別は信用しない
  2. 選手の「勝率」から判断する:勝率が高い方は勝ちやすい
  3. 選手の「今節成績」で判断する:今節成績が良いと期待が持てる
  4. 「コース別成績」から着順傾向を知ることができる:選手それぞれの得意不得意のコースが分かる

出走表には、強い選手、弱い選手を見分けるために必要な情報がたくさん詰まっています。

ぜひ、出走表を使って選手データを見極めて的中率を上げてくださいね!